2023年7月10日、学校法人福岡幼児学園 紅葉幼稚園様にて「夢の教室」が開かれました。
今回の夢先生は舞踊家・演出家・振付家・所作指導者の花柳琴臣(はなやぎ ことおみ)。
和の心を伝え、人の笑顔のために生きる舞踊家、花柳琴臣が卒園児・在園児・教職員を対象に3部制で登壇。
本記事では
第2部 14:15 START【対象】在園児(年長5歳児)
『和心と歌舞伎のワークショップ』
の様子を花柳琴臣のメッセージを添えて、お届けいたします。
<特設サイトはこちら> https://rc-hanayagikotoomi.ritajapan.jp/ |
【夢の教室とは】
子どもたちが豊富なキャリアをもつアスリートやアーティスト、専門家と「夢」を共有する特別な空間。
スポーツの支援だけでなく、イベントの開催や各種活動支援など、様々なプロジェクトに利用可能な、企業の価値を高める新しい「支援のカタチ」飲む応援。その活用方法の一つが夢の教室です。
【概要】
⽇本から世界へ。礼に込められた和の⼼
花柳琴⾂は10歳で⽇本舞踊の初舞台を踏み、20歳で⽇本舞踊家としてデビュー。
現在、社会貢献活動や教育活動など、舞踊家の域を超えて活動をし、唯⼀無⼆の舞踊家として⽣きている。
⼩学⽣・中学⽣の頃描いていた「夢」とは。22歳での余命宣告と復活。決して順⾵満帆とはいかず、悩み、⼈⽣を選択してきた。その中で⽣まれた強い想いとは。「⽣かされている命であること」の気づき。「⼈の笑顔のために」とこだわる⼼の意味。
⼦どもたちへ、また、社会に⽣きる⼈々へのメッセージ。
<当日のタイムテーブル>
■第1部 13:30 START【対象】卒園児
『舞踊〜YAMATO〜和心ワークショップ』
■第2部 14:15 START【対象】在園児(年長5歳児)
『和心と歌舞伎のワークショップ』
■第3部 15:15 START【対象】教職員
『今さら聞けない おとなの礼儀作法講座』
<花柳琴臣よりメッセージ>
第2部は会場を和室に変え、園児の年長さんに向けてのワークショップです。
正座、気鎮め、座礼、立礼を体験していただき、引き続き、次なるテーマは「結界」のお話です。私たち日本舞踊をする者は「扇」を使い、ご挨拶や、表現をする道具として使用いたします。
また、日本の様々な場面では扇を置いてご挨拶をしたり、結婚式で扇を持っていたり・・。
そもそも扇の由来な何なのだろう?というお話から始めます。
扇を自分の目の前に置くことは「結界」をつくり、相手に対して敬意を伝える所作であること。
身近な道具に「箸」があります。お箸も目の前に横向きに置きますね。そうです、お箸で“結界”をつくり、いただく食べ物の命に対して敬意を表している。ということを知りました。
園児たちにはもっと優しい言葉でお伝えしましたが、皆、お箸を使うときに何か意識が変わったのではないでしょうか。
また「揃える」ということをしました。(脱いだ靴がバラバラだったのです・・笑)
自分の靴だけでなく、お友達の靴と揃えることも意識してみました。バラバラで置いてあるより、揃えることで、気分良く、その「場」も清らかに感じているようでした。靴だけではなく、幼稚園の中の物や家の物も「揃える」をやろうね、とお約束しました。きっとがんばってくれていると思います。
そして日本の伝統芸能を体感していただこうと、歌舞伎の表現を体験いただきました。
「手」の指を綺麗に揃えることで女方や綺麗な表現ができます。また大きく指を広げると、強い役に見えてきます。
さらに、指を曲げてみると、動物や鬼などの表現になる楽しみがありました。
首を曲げて対象物を見る「三つ首」という表現や、歌舞伎といえばこれ!「見得」を体験。
気分は歌舞伎役者です!
気分が高まったところで、実演を鑑賞します。
桃太郎のストーリーを一人で演じ分けることが眼目の作品「日本一の桃太郎」をご覧いただきました。
おじいさん、おばあさん、桃太郎、犬、猿、雉、鬼など、どんどん役が変わっていくたびに、大きな歓声が上がりました。音楽は歌舞伎浄瑠璃である「義太夫」ですが、わかりやすい詞に、子供たちも自然に日本の音楽を感じてくれました。
主催:RYOMA CHALLENGE実⾏委員会 / 企画運営:リタジャパン株式会社